ゲーミングデバイスの世界最大手ロジクール(Logicool G)。キーボードだけでも入門用の5,000円台からラピッドトリガー搭載のハイエンドまでラインナップが幅広く、「Gなんとかが多すぎてどれを選べばいいかわからない」という声が絶えないメーカーでもあります。
この記事では、2026年7月時点の現行ラインナップからAmazonで購入できる9モデルを厳選し、価格帯順にそれぞれの立ち位置と「どんな人に向くか」を整理しました。2026年6月発売のG512 X 98、7月発売のG316 X 98という最新モデルもカバーしています。
ロジクールGのゲーミングキーボードの特徴
- LIGHTSPEEDワイヤレス:有線と遜色ない低遅延の独自無線技術。プロシーンでも無線モデルが普通に使われるようになった立役者です。
- 設定ソフト「G HUB」:キー割り当て・マクロ・ライティング・ラピッドトリガー設定までを日本語UIで一元管理。マウスやヘッドセットもGで揃えれば1つのソフトで完結します。
- 日本語配列と国内サポート:ほぼ全モデルに日本語配列が用意され、国内正規品はメーカー保証付き。海外ブランドの磁気式キーボードにありがちな「JISがない」「サポートが英語」という不安がありません。
選び方:まず「ラピッドトリガーが必要か」で分ける
現行のロジクールGは、大きくラピッドトリガー(RT)搭載のアナログ検知系と、従来型メカニカル・メンブレン系の2系統に分かれます。VALORANTやApexなどFPSでの反応速度を最優先するならRT搭載機(G515 RAPID TKL/PRO X TKL RAPID/G512 X 98)、打鍵感やデザイン、価格を重視するならそれ以外から選ぶのが基本です。
そのうえで、無線が必要か(LIGHTSPEED搭載モデルか)、サイズはフル/98キー/テンキーレス/60%のどれか、という順で絞り込むと迷いません。ラピッドトリガーという機能自体の詳しい解説はラピッドトリガーキーボードの記事を参照してください。
ロジクールGのおすすめゲーミングキーボード9選
価格帯の安い順に紹介します。参考価格は記事執筆時点のAmazon実売価格の目安です。
G213r|5,000円台から買える定番入門機
ロジクールGの入門ポジションを長年守り続けるロングセラー。方式はメンブレンですが、独自の「Mech-Domeスイッチ」によりメカニカルに近いしっかりした押し心地を実現しています。静音性が高く、一体型パームレストとLIGHTSYNC RGBも備えた、価格を考えれば非常に手堅い構成です。
「初めてのゲーミングキーボードで、まず安く揃えたい」「メカニカルのカチャカチャ音が苦手」という人の最初の1台に向いています。
- 方式:メンブレン(Mech-Dome)/JIS配列フルサイズ/有線/パームレスト一体型
- 参考価格:5,000〜7,000円前後
PRO X|プロ使用者多数。スイッチ交換できる定番テンキーレス
eスポーツプロと共同開発された「PRO」シリーズの定番テンキーレス。最大の特徴はGXスイッチをキー単位で交換できることで、別売スイッチセットを使えばクリッキー(青軸系)・タクタイル(茶軸系)・リニア(赤軸系)を自由に組み替えられます。着脱式ケーブルで持ち運びにも強く、大会会場でよく見かける1台です。
ラピッドトリガーは非搭載ですが、「信頼性の高い定番メカニカルが欲しい」「打鍵感を後から調整したい」という人には今でも有力な選択肢です。
- 方式:メカニカル(GXスイッチ・交換可能)/JIS配列テンキーレス/有線(着脱式)
- 参考価格:15,000〜18,000円前後
G316 X 98|2026年7月発売。ロジクールG初のホットスワップ対応機
2026年7月16日発売の最新モデル。テンキーを詰めて配置した98キーレイアウトで、全キーがホットスワップに対応し、同梱ツールでメカニカルスイッチを自由に交換できます。カスタムキーボード的な遊び方を大手メーカーの安心感つきで楽しめる、ロジクールGとしては新しい方向性の1台です。
「テンキーは欲しいけどデスクは広く使いたい」「スイッチ沼に片足を突っ込んでみたい」という人にちょうどいいポジション。発売直後は品薄になる可能性があるので、在庫と価格はこまめにチェックしてください。
- 方式:メカニカル(リニア・全キーホットスワップ対応)/JIS配列98キー/有線
- 参考価格:19,580円(発売時価格)
G913 TKL|薄型ワイヤレスの金字塔。今なお売れ続ける定番
厚さ約22mmの薄型ボディに、LIGHTSPEEDワイヤレスとBluetoothを搭載したテンキーレスモデル。独自の薄型GLスイッチ(リニア・タクタイル・クリッキー)による浅めで軽快な打鍵感は、ノートPCから移行する人にも馴染みやすく、発売から年数が経った今もロジクールGの売れ筋上位に居座り続けています。
アルミ合金トッププレートの高級感と、ゲームを中断せず操作できるメディアコントロールも美点。後継のG915 Xが出た今は価格がこなれてきており、コスパの面ではむしろ狙い目になっています。
- 方式:薄型メカニカル(GLスイッチ)/JIS配列テンキーレス/LIGHTSPEED無線+Bluetooth
- 参考価格:20,000円台前半
G515 RAPID TKL|薄型×ラピッドトリガーの一点突破
ロープロファイル筐体に磁気アナログスイッチを組み込んだ、ラピッドトリガー対応キーボードの中では貴重な薄型モデル。アクチュエーションポイントは最短0.1mmから設定でき、薄型ゆえにパームレストなしでも手首がラクなのが実用面での強みです。
「ラピトリは欲しいが、分厚いキーボードは疲れる」という人への回答がこれ。RT搭載機を方式から比較したい方はアクチュエーション調整対応キーボードの比較記事もどうぞ。
- 方式:磁気アナログ(薄型)/ラピッドトリガー対応/テンキーレス/有線
- 参考価格:23,000円前後
G715|雲形パームレスト付き。デスクを可愛く仕上げたい人の本命
ホワイト基調の「AURORAコレクション」に属するワイヤレステンキーレス。LIGHTSPEEDとBluetoothに加えて有線でも使え、雲形パームレストが標準付属します。パステル調に光るLIGHTSYNC RGBと相まって、ゲーミングデバイス然としない柔らかいデスクが作れるのが唯一無二の魅力です。
見た目重視のモデルと思われがちですが、中身はGXメカニカルスイッチ搭載の本格派。配信映えするデスク環境を作りたい人に特に人気があります。
- 方式:メカニカル(GXスイッチ)/JIS配列テンキーレス/LIGHTSPEED無線+Bluetooth+有線
- 参考価格:20,000円台後半
PRO X TKL RAPID|競技志向のラピッドトリガー本格機
PROシリーズに磁気アナログスイッチを載せた、競技FPS向けのラピッドトリガー搭載機。アクチュエーションポイントは0.1〜4.0mmの範囲を0.1mm単位で調整でき、キーから指を完全に離さない高速な連続入力が可能です。プロ仕様の堅実な作りとG HUBでの細かな詰めやすさが持ち味です。
薄型のG515 RAPIDに対し、こちらは通常ハイトのキーでしっかりした打鍵感。VALORANTなどストッピング精度が勝敗を分けるタイトルを本気でやり込むなら、ロジクールG内ではこれが第一候補になります。
- 方式:磁気アナログ/ラピッドトリガー対応(AP0.1〜4.0mm)/テンキーレス/有線
- 参考価格:30,000円前後
G915 X LIGHTSPEED|薄型ワイヤレスの現行フラッグシップ
G913系の正統後継となる薄型ワイヤレスのフラッグシップ。改良されたGLスイッチとキーキャップで打鍵感が底上げされ、キー割り当ての自由度を高めるKEYCONTROLによるフルリマップに対応します。LIGHTSPEEDとBluetoothの2系統接続、アルミトッププレートの質感など、薄型無線に求めるものが全部入りです。
G913 TKLと迷ったら、「価格重視なら913、打鍵感とカスタマイズ性の進化に価値を感じるなら915 X」という整理で選ぶのがおすすめです。
- 方式:薄型メカニカル(GLスイッチ改良版)/LIGHTSPEED無線+Bluetooth/フル・TKLあり
- 参考価格:30,000円台
G512 X 98|2026年6月発売。アナログ×98キーの新型ラピッドトリガー機
2026年6月11日発売の新型ラピッドトリガー対応モデル。アナログ検知のリニアスイッチを98キーレイアウトに搭載し、G HUBからラピッドトリガーとアクチュエーションポイントを自由に調整できます。RT搭載機はテンキーレス以下が主流のなか、テンキー相当の入力域を確保した98キーというのが個性です。
「ゲームはガチだが、仕事や家計簿でテンキーも手放せない」という兼用ニーズにハマる構成。発売間もないモデルなので、レビューの蓄積と価格の落ち着きを待って買うのも賢い選択です。
- 方式:アナログ検知メカニカル(リニア)/ラピッドトリガー対応/JIS配列98キー/有線
- 参考価格:36,080円(発売時価格)
9モデルのスペック比較表
| 製品名 | 方式 | RT対応 | サイズ | 接続 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| G213r | メンブレン(Mech-Dome) | × | フル | 有線 | 5,000〜7,000円 |
| PRO X | メカニカル(GX・交換可) | × | TKL | 有線 | 15,000〜18,000円 |
| G316 X 98 | メカニカル(ホットスワップ) | × | 98キー | 有線 | 19,580円 |
| G913 TKL | 薄型メカニカル(GL) | × | TKL | 無線+BT | 20,000円台前半 |
| G515 RAPID TKL | 磁気アナログ(薄型) | ○ | TKL | 有線 | 23,000円前後 |
| G715 | メカニカル(GX) | × | TKL | 無線+BT+有線 | 20,000円台後半 |
| PRO X TKL RAPID | 磁気アナログ | ○ | TKL | 有線 | 30,000円前後 |
| G915 X LIGHTSPEED | 薄型メカニカル(GL改良) | × | フル/TKL | 無線+BT | 30,000円台 |
| G512 X 98 | アナログ検知(リニア) | ○ | 98キー | 有線 | 36,080円 |
よくある質問(FAQ)
Q. LogitechとLogicoolは何が違うの?
同じ会社です。グローバルでは「Logitech」ブランドですが、日本では商標の関係で「Logicool(ロジクール)」として展開されています。国内正規品を選べば日本語配列とメーカー保証・国内サポートを受けられます。
Q. G HUBは必ずインストールが必要?
キーボードとしての基本動作はソフトなしでも可能ですが、キー割り当て・マクロ・ライティング・ラピッドトリガーの調整にはG HUBが必要です。設定をオンボードメモリに保存できるモデルなら、一度設定すれば別のPCでもその設定のまま使えます。
Q. 無線モデルの遅延はゲームで問題ない?
LIGHTSPEED接続なら競技レベルでも実用上問題ないとされ、実際にプロの使用例も多数あります。ただしBluetooth接続は遅延が大きいため、ゲーム時はLIGHTSPEED(USBレシーバー)か有線での接続をおすすめします。
まとめ:迷ったらこの3台から
- 初めての1台を安く → G213r
- FPSで勝ちにいくラピトリ機 → PRO X TKL RAPID(薄型派はG515 RAPID TKL)
- 無線でデスクをすっきり → G913 TKL(予算があればG915 X)
ロジクールGは「日本語配列・国内サポート・G HUBでの一元管理」という土台が全モデル共通なので、用途に合うポジションのモデルを選べば大きく外すことがありません。2026年はG512 XやG316 Xなど新しい方向性のモデルも加わり、ラインナップがさらに面白くなっています。この記事の比較を参考に、自分のプレイスタイルに合う1台を見つけてください。
他メーカーも含めたラピッドトリガー搭載機の比較はラピッドトリガーキーボードのおすすめ記事、検知方式の違いから選びたい方はアクチュエーション調整対応キーボードの比較記事をご覧ください。

